専門学校と養成所3
前回は養成所に通うメリットが長くなってしまいましたので、この記事はデメリットについてお話していきたいと思います。
声優養成所に通うデメリット
養成所に通う点で個人的に感じるデメリットは保証がないこと。
声優になれる保証
通ったからと言って必ずしも現場に出ることは出来ないこと
これは大きなデメリットです。
もちろん現場レベルの教養や技術があり、現場に必要と判断し、事務所もこの人材が欲しいと思ってもらえれば仕事を貰うことも養成所に通いながらでも可能ですし、そうなると所属も一方近付きます。
そういった養成所生から作品に参加している人は音響監督の方が携わっていたりしますし、その上で所属できる方はその事務所の欲しい声、演技の技術を持っている人と考えていいと思います。
そういった観点から養成所に入った全員が事務所の欲しい人材かどうか…残念ながら10人入ったら8人は違うのではないでしょうか。
いえ、場合によっては9人…10人…いらないと思われる確率が高いです。
そういったふうに考えると大学や専門学校など資格の取れる学校だと資格を取れば就職先を選べますが、資格という概念は無いので難しいです。
以前声優のなり方を知らない人に説明する際、専門学校は予備校、養成所は学校、預かり所属が就職と言った例え方をしましたが、その就職先が必ずしも就職できないということです。
これは専門学校にも言えることかもしれませんね。
自分で養成所を選ばなければならない。
もう1つのデメリットは入る前からあって、自分で養成所を選ばなければならないこと。
これが大変だったりします。
自分にあった色の事務所を厳選し、養成所があるか調べ、そして養成所に入るための審査を通過しなければならないので割と大変です。
その点では専門学校は自分の強み、弱みを客観的に分析し、その人にあった養成所を推してくれるため比較的養成所を選ぶ点では楽な方だと思います。
細かくすればまだまだ養成所のデメリットも多くあると思いますが個人的にはこのふたつが大きいなと感じたため書かせて頂きました。
次回は声優志望者が勘違いしていることについてお話します。